赤ちゃんをいつも抱きしめていて欲しい。そんな発想からERGObabyは生まれました。

息子のために手作りした、世界でただひとつのベビーキャリア
エルゴベビーキャリアは、ハワイのマウイ島で生まれました。その始まりは2001年、エルゴベビー社の代表兼デザイナーであるカリン・フロストが生まれてくる息子のために手作りした、世界でただひとつのベビーキャリア。その評判が人づたいで瞬く間に広まり、2003年、エルゴベビー社の創設に至りました。いまや世界中の人々に愛用され、高い評価を得ています。

カリン・フロストが妊娠中に出会ったのは「The Continuum Concept(※1)」という1冊の本。それは、南アメリカのジャングルにおける育児法について描かれたもので、赤ちゃん(Baby)を着るようにぴったりと身につけること(wearing)による様々な有意性が説かれており、この本への感銘が、彼女をベビーキャリアづくりへと駆り立てる一歩となったのです。後に彼女自身がモデルケースとなる「アタッチメント育児(※2)」という考え方にも、この「Babywearing」が重要な項目のひとつとして挙げられています。

※1:日本語版は「野生への旅-いのちの連続性を求めて」ジーン・リードロフ著、山下公子訳/1984年発行
※2:アタッチメント育児(Attachment Parenting):アメリカのウィリアム・シアーズ博士が提唱する、赤ちゃんとの触れあいを大切にすることで親子間に深い絆を育むための、実践的な育児法のこと。

赤ちゃんの合図を察し、欲求に先回りする能力が身につく

お母さんとぴったりと密着することで、赤ちゃんは安心し落ち着くことが出来ます。しかしそれ以上に大切なのは、二人が一心同体となって向き合うことによって、お母さんは赤ちゃんの出す合図を敏感に察する能力が培われるという点。そして次第に、赤ちゃんもお母さんと通じ合っていることを学んでゆきます。

空腹や退屈、おむつが濡れている時でも気づいてもらうことのできる赤ちゃんは、お母さんへの信頼を深めて行き、一方、お母さんも安心と、そして何よりも自信を得られて、育児がより楽しくなります。このような建設的な積み重ねが、互いのゆるぎない絆を育むのです。

お母さんの日常の経験を共有し、社会への予行練習をさせる

ベビーキャリアの中の赤ちゃんから見えるのは、大人の目線と同じ高さの世界。安全な空間に守られながら、お母さんの目線の先を共に見つめ、経験を共有します。

お母さんが昼食の間、友人を訪ねる時、スーパーで、散歩をしている時や美術館にいる時、赤ちゃんはそれらの経験から多くのことを吸収することができます。これが、後に加わることとなる社会への予行練習として、たいへん自然で効果的な学習となり、社会になじみやすい子供を育むことができると言われています。

思いやりのある大人への成長は、ゆるぎない絆から

このような育みは、すべて赤ちゃん自身が守られていることを知るためにあります。

守られていることを知ることで、相手を信じることを学び、ついには自分自身を信じて自立し、思いやりのある大人へと成長してゆくプロセス。それは、このゆるぎない絆を結ぶことから始まるのです。

だから、赤ちゃんをいつも抱きしめていて欲しい。
---それがカリン・フロストのメッセージです。